人生を変える一冊|『思考は現実化する』で思考停止から抜け出した話

皆さんは、自分の人生を根底から変えた「運命の1冊」に出会ったことはありますか?
仕事に追われ、自分の立ち位置も見失いそうになっていた新入社員の頃。
僕をどん底の「世間知らず」から救い出してくれた、最高に熱い1冊のお話をしようと思います。
少し長くなりますが、もし今
「このままでいいのかな」
と悩んでいる方がいたら、ぜひ最後までお付き合い下さい。
1. 「特売日」の意味すらわからなかった、ポンコツ新卒時代
僕が新卒で入社したのは、絵に描いたような激務の小売業界でした。
入社して1〜2年目の頃。正直に言います。僕は、周りのスタッフが何を話しているのかさえ、1ミリも理解できていませんでした。
「明日は特売日だから、納品日のズレを確認しておいて」
先輩のそんな言葉に、
「はい!」
と元気よく返事はするものの、頭の中はハテナマークでいっぱい。
「特売日? 安売りする日なのはわかるけど、それが業務にどう影響するの?」
「納品日のスケジュール感って何?」……そんなレベルだったんです。
小売業特有のスピード感、複雑な作業工程、絶え間なく流れる時間。
必死に食らいつこうとはしていましたが、今思えば、ただ「作業」をこなすだけで精一杯。
プロ意識なんて、これっぽっちも持ち合わせていませんでした。
2. 監視カメラに映っていたのは、「世間を舐め腐った自分」だった
そんな僕に、人生を変える大きな転換期が訪れます。当時の店長から、業務連絡で事務室に呼び出された時のこと。
「xxさん、ちょっとこれ見て」
重苦しい雰囲気の中、店長が指差したのは、店内の監視カメラ映像でした。
そこに映っていたのは、レジ前でお客様に呼ばれている僕の姿。
店長は静かに、でも重い口調でこう言いました。
「これだと、大事なお客様が逃げちゃうよ……」
僕は頭の中が真っ白になりました。
「え、何かミスしたかな? お釣り、間違えたっけ?」
とチンプンカンプンな状態。しかし、店長の言葉は続きます。
「2年目でも、まだ学生気分が抜けてないんじゃないか? だから『大卒は世間知らず』なんて言われるんだよ。これじゃ、君自身が勿体ないよ」
映像の中の僕は、あまりにも酷いものでした。
お客様に呼ばれて立ち止まり、話を聞いて、お辞儀をする。その一連の動作に全く「メリハリ」がない。
まるで機械が動いているような、心のこもっていない、ダラダラとした流れ作業。
その瞬間、稲妻が落ちたような衝撃を受けました。
「世間知らず」という言葉が、すとんと自分の中に落ちたのです。
「ああ、自分は世の中を舐め腐っていたんだ。プロとしてこの場に立っている自覚が、欠片もなかったんだ」
今振り返れば笑い話ですが、当時はあまりの恥ずかしさに消えてしまいたいほどでした。
でも、あの時、僕を見捨てずにカメラ映像を見せてまで喝を入れてくれた店長には、今でも感謝しかありません。
3. 「外の世界」を渇望したときに出会った、運命の書
その日を境に、僕の意識は180度変わりました。
「接客とは何か?」
を真剣に考え、
一挙手一投足に魂を込める。仕事がどんどん楽しくなり、さらに打ち込むようになりました。
すると、不思議な変化が起こります。
今の仕事で成果が出始めると、
「もっと凄いプレイヤーが外の世界にいるんじゃないか?」
「もっと広い世界を見てみたい!」
という強烈な好奇心が湧き上がってきたのです。
そんな時に、導かれるように出会ったのがこの本でした。
ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』
言わずと知れた自己啓発の名著ですが、当時の僕にとっては単なる本ではなく、「人生のバイブル」となりました。
自分の願望を紙に書き出し、それをどう行動に移していくか。精神論だけでなく、徹底した哲学と実践法が書かれたこの一冊が、僕のマインドを完全に変えました。
気が付いたら、すぐにAmazonでポチ。
手元に届いてからは、文字通りボロボロになるまで読み込みました。
・起床後の10分間
・毎日のお昼休憩時
・帰宅して寝る前のひととき。
どこに行くにも持ち歩き、何度も何度も、ページをめくりました。
4. 思考は現実化する
この本を読み始めてから、僕のキャリアは加速していきました。
「こうなりたい」という願望を明確にし、行動を変えた結果、複数の転勤を経験。
新店舗オープンメンバーに抜擢され、社内外での交流も爆発的に増えました。
そして気づけば、かつての「ポンコツ新卒」だった僕が、4年目で店舗管理責任者まで上り詰めていたのです。
目標を達成した瞬間、僕の心に浮かんだのは、驚くほど素直な感情でした。
「この会社で定年まで働くことが、僕の本当の望みだろうか?」
答えは「No」でした。
『思考は現実化する』を読み込み、自分の内面と向き合い続けた結果、僕の中に新たな、そしてもっと大きな願望が生まれていたのです。
「外の世界をもっと見るために、海外で仕事をする」
かつて店長に「世間知らず」と怒鳴られた若造は、もっと大きな「世間」を見るために、安定した役職を捨てて次の一歩を踏み出す決意をしました。

まとめ
あの時、監視カメラに映っていた「無様な自分」を直視したからこそ、今の僕があります。
そして、一冊の本が、その後の僕の背中を押し続けてくれました。
もし今、あなたが
「自分は何者でもない」
と自信を失っていたり、毎日がただの流れ作業のように感じていたりするなら。
あるいは、現状に満足しているけれど、心のどこかで
「もっと広い世界があるはずだ」
と感じているなら。
ぜひ、自分の「思考」を疑い、そしてアップデートしてみてください。
「世間知らず」は、伸びしろでしかありません。
自分の今の立ち姿を認め、理想を紙に書き、それに向かって狂ったように行動する。そうすれば、景色は必ず変わります。
次はあなたの番です。

